小麦粉、バター、砂糖、卵、ココア、アーモンド、チョコレート、ひじき(下田産)/乳化剤(大豆由来)、香料(原材料の一部に乳成分を含む)
伊豆半島のさらに半島にある爪木崎。早春に約300万本の野水仙が咲く人気の観光地だ。そこから歩いて5分の場所に一面にひび割れた断崖と海、ここはいったい日本なのか?と思うような景色が広がる。通称「俵磯」。地元の人も知らない人が多く、ここで昔、生活をしていた漁師が俵磯と呼んでいたのが名の由来。
しかし、この場所はなぜこんなことになっているのだろうか。周りを見回すとここだけが規則正しく美しい柱状節理、そして見ようによっては美味しそうな色。裸足で降り立つとグリップがよくそして適度な刺激が気持ちいい。
伊豆半島がまだ南の海で小火山島だったころに話はさかのぼる。
時代でいうと1000〜200万年前。
活発だった海底火山活動でマグマが上昇してきた際、状況によって柔らかい地層と地層の間へ水平に入り込むことがあります。本来ならば水中の堆積物の中なので、水に触れるとマグマはバリバリと砕けるところ、比較的水気の少ない堆積層の間にまんまと入り込んだマグマはぬくぬくとゆっくりゆっくり冷えました。そのため「柱状節理」となることができたのです。また、水平にマグマが貫入してできたものを「シル」と呼びます。通っぽく現地でそう呼ぶのも一興です。
さらに時は過ぎ、海中に積もっていた火山噴出物は徐々に海流に運ばれ、硬いシルが残ります。さらにドラマは展開し、プレートの変動によりシルは満を持して海面に上昇、リフトアップされたため、今こうして我々が目にすることができているというわけですね。
というわけで、そんな波乱万丈な俵磯の歴史をみなさんにも楽しんでいただきたく、この度、柱状節理ココアクッキー(下田産ひじき入り)を作りました。伊豆半島ジオパークのお土産にうってつけのお菓子なのではないかと、自負しております。
サクサクとほろ苦い様子はまるで荒波に削られるぬくぬくの掛け布団を剥がされたシルの幼少時代を思い起こさせます。
また、爪木崎のある須崎半島は江戸時代、京〜江戸海路コースにおける風待ち港で栄え、廻船問屋も多くあった歴史ある港町。船に乗って全国からの猛者が集まった天下一武道会ならぬ日和見相撲も盛んだったこの場所は白い砂浜が土俵であったこともお伝えしておきたく。
地元の生業は漁業が多く、ひじきはむかしからの特産品でした。春先には、町中一面が真っ黒なジュータンのごとく、ひじき干し場になる景色は圧巻である。
この場所は、ジオガシ旅行団のお得意技である「ジオツアー」ポイントでもあります。
溶岩の上は温かく滑りづらいため、ぜひ裸足で歩いていただきたいのですが、高潮などの時は近づかない方が無難です。というか近づくのは危険です。
安全においしく楽しくまわるには、ジオガシ旅行団にガイドを依頼してくださると私も喜びます。ツアーの詳細はこちら。